新型コロナウイルスの感染拡大と英語の関係性
中国で発祥した新型コロナウイルス(COVID-19)がヨーロッパ・米国を経てブラジルやアフリカへと拡大しつつあります。
もちろん、日本での感染も気になり恐怖におびえる日々がまだまだ続いています。
そんな中、日本での感染による死亡者数が人口あたりに見ても、他国に比べてかなり低いとデータが示しています。
それにはいくつかの理由があるはずと、ノーベル生理学・医学賞を受賞されIPS細胞でお馴染みの京都大学の山中教授はその理由のことをFACTOR-X(ファクターエックス)と呼び、下記の要因が考えられるのではと仮説を立てられています。
- 感染拡大の徹底的なクラスター対応の効果
- マスク着用や毎日の入浴などの高い衛生意識
- ハグや握手、大声での会話などが少ない生活文化
- 日本人の遺伝的要因
- BCG接種など、何らかの公衆衛生政策の影響
- 2020年1月までの、何らかのウイルス感染の影響
- ウイルスの遺伝子変異の影響
私は、その中のひとつとして、言語に要因があるのではないか?と言うことを加えて頂きたいと思っています。
日々、英語の発音を教えていると、日本語との違いがとても気になります。
そのひとつとして、まず最初に私が生徒たちに伝えることは、日本語は飲み込む言語、それに引き換え英語は、吐き出す言語と言うこと。
日本語を話す時は、言葉の最後を飲み込むように息を体の中に戻すような感じがし、日本語はとてもやさしい響きを持っています。
一方、英語は、前に飛ばすように音を出して話すため、かなり威圧的で体力を消耗する言語です。
英語には無声音と呼ばれる音がいくつかあり、これが日本人にとってとても苦手とするものですが、声帯を使わずにお腹から息を前に飛ばす音になります。
その音の例が、c・s・f・p・x・ch・shなどです。
と言っても、多くの日本人は無声音の音にもかかわらず、英語を話す際にカタカナの音を代用して有声音で出している方が多く、それを強制するところから発音レッスンをしています。
喉の上にそっと手を当てて、喉がぶるぶる震える振動が手に伝わるのが有声音で、全く喉が振動しないのが無声音で、自分で簡単に実感することが出来ます。
前に息を飛ばす言語ですから、当然のごとく、お口からの飛沫はかなりのもので避けられません。
かなり力強く息を飛ばすため、話し相手はかなりウエットな感じになっているかもしれません。
今回の感染予防の観点から、くしゃみや咳による飛沫拡散の様子を見せるシーンをTVなどで観られ、だから2メートルの距離をとらないといけないんだぁ~と納得されたかと思います。
英語以外の言語については、よくわかりませんが、英語はかなり飛沫をまき散らす言語のため、感染拡大が避けられなかったのではと、ひそかに思っています。
日本の緊急事態宣言は一応解除されましたが、クラスターの発生や第二波が予測されているのでマスクは外せません。
どうぞみなさん、英語を話す時は2メートル以上離れるか、マスクをして、気を抜かず感染予防に励みましょう。
2010年に大阪市中央区本町橋に英語発音リズム研究所・Lotus English Schoolを開校。米国やデンマークへの留学・国際結婚・米国に始まり英国やデンマークに本社を持つマルチナショナルな外資系企業への転職を経験し、国際営業・支社長バイリンガル秘書・輸出入・ロジスティックス・人事など多種に及ぶ仕事の経験を活かして英語・英会話を子供から会社員・シニアまで指導中。
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