リスニング試験がスラスラできる子供たちがやっていること

「リスニングが苦手です。」とは英検相談会でよく耳にする父兄からの言葉です。

中学生や高校生がリスニングの力が弱いと、英検合格に時間がかかったり、GTECやTOEFLでスコアーが上がらないことは明確です。

また、2021年から始まる大学共通テストでは、リーディングとリスニングの得点比率が100vs100になり、リスニングの点数が結果に大きく影響します。

高校入試や大学入試などに必要な英検の級が上に上がれば上がるほど、リスニングでの英語のスピードがあがり、普通の子供たちは、ますますついて行けなくなり、イヤなもので避けたいとなってしまいます。

リスニングはすぐに上達しない

ほとんどの学校の授業では、リスニングのスキルを上げるための内容など皆無です。

英語リスニングのスキルを持っていなくても、中学や高校のの英語教師にはなれるため、そのスキルをお持ちの先生と出会い、学校の授業の中でそれをご指導いただける先生に出会う可能性は、残念ながら…非常に低いことになります。

中学生や高校生でリスニング試験を問題なくスラスラできる子供たちは、どんな子供たちでしょう?

生まれ持った天性の素質でしょうか?

リスニングを得意とする子供はどんな子供かと言うと、100%幼い頃から英語に親しんできた子供たちです。

英語を聴いたり、話してきた量や時間でリスニング力の差がつくことは明確です。

特に、五感と呼ばれる人間の感覚器は、無意識で脳が勝手に動いて育つものなので、聴覚=聞く力は日本語においても経験値がものを言います。

日本語の場合は、”聞く”=”理解する”と言う風に脳が勝手に動いてくれますが、英語となると、音にばかり気を取られ、音を感じ取る脳の部分が先行し、その先の何を意味するのかと言うこを考える脳の部分を動かせないと言った状況かと思います。

小さいころから積み重ねて来たことには、よほどの才能がない限り、数ヶ月では追いつけないのです。

しかし、そんな子供たちを救う方法があります。

リスニング力を鍛える効果的な方法

まずは、試験対策として、英検なら英検のリスニングばかりを何度も繰り返し聞くことが効果的です。

時にはリスニング内容の英文を見て理解しながら読んでみることも効果的でしょう。ただし、英検でも級が上になると、正しい英語の発音とリズムで読むことが必須です。

先程説明した通り、この ”内容を理解して” 聞くと言うのが至難の業なのですが、これも “音を聞き分ける”と”内容を理解する” の複数の脳の部分にスイッチが入れば、今までのは何だったの?と言う感覚になります。

他の方法としては、古典的な英語学習法ですが、聞いた英語を書いてみるディクテーションも効果があります。

その際には、英語の知識として、文法や語彙の力があれば、聞き取り+考えるにスイッチが入りやすくなります。

これも繰り返しすることが望まれます。

ただ、これらの方法はひとりではなかなか手が付けづらかったり、時間を要する練習法ではあるので、親子そろって始めてみるか、プロの手を借りるのも方法のひとつでしょう。